きになるガラクタ箱

きになるスタッフの、きになる日々の、きになるブログ。

きになる※

先日、E氏と21_21デザインサイトの※展にいった。

 

数年前にひとりで目黒でやってた「包む」展に足を運び、
いたく感銘を受けたことがあるのだが、
 
で、
 
その展示会であたしが感じた事のひとつに
藁の素材としての素晴らしさもそうなのだが、
昔は藁がそこら中にあったから、この包む展につながったんだよなあ〜
いいなあ、昔の人。。。ということだった。
 
で、
数年前から(確か当時妊婦だったから3年前くらいから)
藁が無くなってしまったのは、米が、水田が身近に無くなってしまったせいでもある!
と密かに危機感を感じていた矢先の「※展」だったので、
迷う事なく、よくそんな話をしていた彼女に声をかけたのだった。
 
 
展示に行って感じた事を徒然と。
 
・展示の中に米農家の人たちが米の神様をすごい大事にしていたこと。
 お米をつくる農家(というか畑)、がもっと身近だったとき、
 例えばそれは普通に暮らすあたしたちが
「明日いい天気になってほしいからいい子にします!」的な祈りの気持ちの
 もっともっと強いもの、っていったらいいのか。。。
 
「自分の力ではどうにもならない自然」を相手にするってそういうことだよね。
 祈って、備えて、自然に寄り添って生きるというか。。
 
 昔よく聞いた「お天道様がみているよ」っていう注意の文句とか。
 太陽が。自然が。敬う存在であり、
 一人じゃなにもできないから、コミュニティも必要で。
 今、「太陽が見てるよ」っていっても子どもに響かないんじゃないかしら。。
 
 そんな、現代では稀になってしまった感覚。。
 絶滅危惧に近い感覚を、自分の中に覚えておこうって思った。
 
 
 
 
・百姓の人がひたすら米を作る事を語るVがあって、
「俺は白姓。百姓は『百のことができるスーパーマンみたいなものだから』」
 っていってたの。
 
 他の展示のとこでも、米をつくるために農家の人がどれだけ大変な、、
 ホントに『百の事』をこなさないと米が実らないか、を語っていたのだけど、
 昔はそれをやらないと「冬を越せない」=「死」だったって。
 
 やらないとどうにもならない、、、だから、やる。
 自然相手だから当然なんだけど、
 その当然を昔の人は当たり前の事として過ごしていたんだって。
 ホントに辛抱強かったんだろうね、昔の人は。
 
 ちなみに藁をこよって縄をつくるのは、時間があったらひたすらやってたって。
 必要なもの、でも、自分で作らなければどうしようもないもの。。
 先日の襤褸展でもにたような感覚があったけど、そういうものだったのよね。
 
 
 
・米粒に文字を書いてきた。
 よく人がやってるのをみると「うわー、米粒に!!」って思ってたけど
 やってみると、きっと練習すればうまく書ける気がする。
(その日書いたのは雑だったけれど)
 
 
 
・玄米の栄養価の高さをデータで示しているボードがあって、
 白米をほとんど食べてる自分の「栄養価がそぎ落とされてる感」に
 愕然とした。たしか7〜9割くらい落ちちゃうんだったかな。。
 ママとして、ショックー
 
 
 
・土地柄もあるけれど(六本木だから)外国の人が結構来ていて、
 やはり「日本は米文化」って思うのかしら。
 米周りのモノをずらりと並べてあるとこで激写してたな。
 
 
 
・展示の台が藁だったんだけど、そのいい香りったら!!
 魔女の宅急便やハイジが藁でノビするようなシーンを体感してきた。
 なんか、あったかくていいにおい。取り込みたての布団と同レベルの気持ち良さ!!
 いつか藁でなんかつくりたいわ。。
 
 
 
・「米」になれる場所があった。細身の彼女はとてもうまく収まっていた。
 長靴の向きが書体っぽくて秀逸〜!

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で、
なによりも展示を見終わって、頭とお腹で
二人とも米が食べたくなって食べたくなって「六角」って和食を食べる。
 
 
ここは子連れにも優しいしお変わり自由だからおすすめ。
さっきの栄養価の話をふまえた上であたしはお腹の声を優先して「白米」を、
彼女は頭で考えて「玄米」をチョイス(笑)。
あとでハーフ&ハーフもできるって知ったけど、米への渇望感の後で、とにかく美味かった。
 
===
 
展示行ってから結構経つけど、アタシの中でいまだに米食運動は続いてる。
母さんが米を積極的に取り入れないと、家族の米率は下がるよね。
新潟だっけ。給食で米ばかりにしたの。あれ正しいと思う。
 
家で食べるのだってパン食も増える時代。
流行のパンケーキ、夕方の特集の美味しいパン屋、NHKのお兄さんだってパンの唄歌ってるし。
考えてみたらおにぎりマンだって脇役じゃないか!!
給食ぐらい、全部米だっていいんじゃないか?日本人だぜ?
 
米は単なる食べ物じゃない。
文化だし、風景をつくるし、カラダもつくる。
米からできる藁だけだって、すごいクオリティのものできるんだから!
 
みんな、もっと米をたべよう!!
母さん、もっと米を焚こう!
焚けば子どもも食べるって!
 
 
そう思った1日。
母こそ行ってほしいと思った展示でした。
 
 
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余談だけど「21_21デザインサイト」って
「トゥーワントゥーワンデザインサイト」って読むんだよ。
前にいったときに案内のおねーさんに
「あの、、にじゅういちにじゅういちのに行きたいんですけど。」
って聞いたらそんな読み方で応えてくれた。
 
あたし、ブランドものよくわからないし、
遠い昔は「PORSCHE」を「ポルチェ?」って読んじゃったし、
「わからない人向けに」ってことでいいから
せめてパンフレットくらいに読み方は示してほしい。
 
その質問のときにも横にいた友人と
「トゥウェンティワン、トゥウェンティワンって聞かなくてよかったね」と
話したけど、ホントそのとおり〜。
カッコよさそうに思われる方でまちがったら、なんかアレだしね。
 
 
 
以上
 
 
3mg製作所所長